玄米というと私がまず思い出すのが
「一物全体」食であるということ。
一物全体とは、余すところなく丸ごと
全部で完全であり、その状態が最も
バランスが取れているということです。
・野菜なら皮は剥かず、葉や根も全部。
・魚は切り身ではなく骨まで食べれる小魚。
・米は糠や胚芽を精米せずに玄米を。
このような考え方を言います。
◆まるごと食べる
玄米の糠や胚芽部分には、
- 抗酸化作用のあるビタミンやミネラル
- 体の毒素の排出を促すフィチン酸
- 腸内清掃をしてくれる食物繊維
などが全体の90%以上含まれています。
残った炭水化物部分は、これらの
ビタミンやミネラルを使って
体内で消化・吸収されますから
食べ物が体内に入るときに
これがないと、体内に蓄えて
いる栄養素を使って、これを
消化・吸収しようとします。
ですから、奪われた分だけ、
新陳代謝が落ち、不調気味に
なってしまうんですね。
それらを単発で摂り入れる以上に
それ以外の成分を一緒に摂り入れること
で、より相乗効果を生み出すようになります。
これらにより玄米は白米に比べ下記のような
効果が期待できます。
- 便秘改善や整腸作用(食物繊維)
- 美白効果(フェルラ酸)
- 肌荒れやアトピー・花粉症などのアレルギー
- 血液サラサラ効果、血糖値を抑える
- 認知症予防(ギャバ)
- 冷え症や不妊症改善(ビタミンE)
- がん予防、改善(フィチン酸、アラビノキシラン)
玄米は、栄養補給とデトックスの両方が一度にでき、病気の予防や改善までつながる素晴らしい食物です。
◆まるごと食べることのデメリット
しかし、それらの外皮や胚芽の部分は農薬や
肥料などの化学物質をため込みやすくなります。
以前、慣行栽培の玄米を購入したら、
米粒がグレー色に近くなっていました。
玄米を食べるなら、できる限り無農薬無肥料
を選び、それができないのないなら、逆に白米
の方が安全です。
玄米には解毒作用があるので、それらに対応
出来るだけの能力があるという説もあります。
確かに解毒力があるのは分かりますが、あの色を
思い出すと私はそこまで全てを解毒できるのか
疑問に思います。その米にどれだけ農薬肥料が
使われているかどうかが問題であると思います。
目では判断できないですが…
ちなみに全粒粉パンなども同じ原理なので
外皮や胚芽などが農薬で汚染されていると
普通のパンよりも残留の確率は高くなります。
◆まとめ
玄米には白米にないビタミンやミネラル、
食物繊維などを多く含んでいて
▼参考文献
食物養生大全 鶴見隆史
コメントを残す