私がレストランのメニューでオーガニックの野菜や製品を出しているとよく「オーガニックって何ですか?」と聞かれます。
今日はオーガニックの意味について掘り下げていきたいと思います。
オーガニック=有機、ビオ〇
ORGANIC(オーガニック)を日本語で訳すと「有機」や「有機栽培」となります。日本では有機JAS認定を所得すれば、商品にラベルを付けることが出来ます。
また、BIO(ビオ)は
フランス語のbiologique(ビオロジック)
イタリア語のbiologico(ビオロジコ)
ドイツ語のBiologisch(ビオロギッシ)
など、ヨーロッパの共通言語として使われて、それらは言語によって言い方が代わります。
オーガニック=おいしい△
オーガニックだからといって、正直美味しいものばかりとは言えません。
ドイツ在中の知人に聞いたところ、フルーツなどおいしくないものも、沢山売っているそうです。
しかし、私は1年半オーガニックの野菜を仕入れてきて、おいしくないものに出会ったことがありません。日本の農家さんのレベルがどれだけ高いかワクワクしてしまいますね!
オーガニック=無農薬✖
オーガニックというと、無農薬・減農薬のものと思われがちですが、そういう意味ではありません。
「危険な農薬や化学肥料を出来るだけ排除して生態系のバランスに合わせて行われるべき」という考えが基本です。
それにオーガニックでも、となりの畑から風で農薬が飛ばされて来ることもあるので必ずしも残留農薬がないという訳でもありません。
オーガニックでは、まず生産性をきちんと上げて収量を得ていく配慮の原理があります。
オーガニック=100年前まではみんなオーガニックだった✖
オーガニックの歴史はまだ始まって100年と浅い。近代農業の問題が起こることによってオーガニックは生まれました。無農薬というだけでは農家の生産性や収量が追い付きません。
オーガニックは100%農薬を使わないという意味ではなく、出来る限り持続可能なシステムを広げていけるかということに重点をおいています。
100年前まではみんな無農薬、無化学肥料だったというのなら、間違えはないのかもしれませんね。
オーガニックとはプロセス(過程)
オーガニックはプロセス(過程)であって、安全、健康、美味しい、キレイというクオリティの意味ではありません。
オーガニックかどうかは見た目では分からないし、ぶっちゃけ成分分析にかけても慣行農業のものとそう変わらない結果になる事もあるようです。
また形も不揃いで、大きさも整っていませんが、プロセス(過程)の規格に沿って、生産・製造され、オーガニック認証を受けただけものだけが製品に「オーガニック」と表示できます。
オーガニックの進化
1920年 オーガニック1.0は思想の時代です。
近代農業が始まり、化学肥料や農薬が使われだしたことによって、農業で起こる様々な問題が浮上してきたことにより、大きく農業スタイルを変えていく必要があると動き始めた時代です。
1970年 オーガニック2.0は規格・基準の時代です。
規格・基準が定められることによって認証が進み、小規模農家さんや途上国では認証が取れないという差別化が進み、どんどん排除されていきました。
2015年 オーガニック3.0は持続可能性を考える時代
2.0でお金のない農家さんがオーガニックから排除されていくということはオーガニックが目指すものからずれています。これらを排除していくのでもないし、オーガニックであるかないかの線引きが大事なのではなく、大きくオーガニックを広めていこうと変わっていきました。
非オーガニックなものをどれだけオーガニックに近づけ持続可能な社会を作り、多様な他者にも大きくオーガニックを広めて受け入れてもらえるかが肝心という時代になりました。
さあ、あなたはオーガニックをどう受け入れますか?
地球存続のためにも今オーガニックを広めて選ばない意味があるのでしょうか?
農家さんしか、できないことではありません。
今、ひとりひとりが出来ること。
見直して行きませんか?
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