産業革命後
人々は農村から離れて、自分たちの食べるものを作るのではなく、ひとが作ったものを、お金を出して食べるようになりました。
そして、食事というものは「空腹を満たす」ために体と向き合うものではなく、ごちそうや手の込んだ食べものを「娯楽」として楽しむものに置き換っていったのです。
料理の移り変わり
料理は母から子へ食の知恵を伝えるものではなく、テレビの料理番組、雑誌やレシピ本、海外の旅番組や映画やドラマなどから次々と紹介され、料理はそれらの媒体や教室で他人から学ぶものになっていきました。
女性の社会進出に伴い、ただ早い・安い・便利なものが求められるようになり、生産者側は大量にかつ保存のきく食べ物を利益を残すようにして、作らなくてはいけません。
そのため、栽培、貯蔵、加工、流通の全過程で化学合成物質を大量に使用し、旬もない、地域性もない、人の健康などは全く考えられていない食品ばかりが作られるようになっていきました。
さらに、以前はおしゃべりの場でもあった商店街のお買い物の場も、すべてが一度に揃えられる大型スーパーによって失われ、これらの楽しみは、刺激的な外食や宅配、食べ歩きなどの「ごちそう」食へと置き変わっていくことになります。
特に日本ではそれが顕著化していて、海外の人が、日本のテレビ番組を見ると「食べる番組」が物凄く多いというのだそうです。日本ほど、食の多様化が浸透した国はないのかもしれません。
化学合成物質摂取の増加
食と健康
化学物質の増加と共に、痴呆症や寝たきり老人、小児麻痺や発達障害、肥満や生活習慣病、癌や心臓疾患などの増加が起きているのは紛れもない事実
現代の食卓での問題点
子供が塾や習い事、親が共働きや残業で、帰宅時間が合わず、子供が一人で食事をする家庭が多くなっています。
- 好きなものばかり食べて、栄養が偏りがち
- 一汁三菜食ではなく、単品で終わることが多い
- 家族が揃っていたとしても、それぞれが自分の好きなものを食べる。また、いつも決まったものしか食べない。
- ご飯を食べず、パンや麵類など精製した粉ものに偏る
- 加工品に偏りがちになる
一緒に食事をする回数が少なくなるのつれてコミュニケーション不足になっています
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