こんにちは。
今、日本では野菜や果物についた農薬をこうやったら落ちましたとか、○○で落ちますなどと、自分達で農薬を必死に落としている情報がたくさん出回っています。
重曹やホタテパウダー、強アルカリ電解水や茹でたり焼いたり…
しかし、それって本当に除去出来ているのでしょうか?
本日は「農薬を落とす方法」について、考えていきたいと思います。
農薬落としの危険性
実際、これだけ落ちました。様々な方法を使って油のようなものがものが浮いている映像を目にします。
結論を先に言うと農薬を完全に落とす方法はありません。いえ、落とさないでください。
…というのが、EUの依頼で長年農薬を落とす方法を研究し続けた専門家たちの結論だといいます。
なぜなら、農薬はそれぞれの種類によって親水性・脂溶性・揮発性・熱安定性・複合毒性と性質が違うからです。
あなたは買ってきた野菜をみて、どの農薬をどれだけ使っていて、どんな性質を持っているか、目で判断することができますか?
または、何の農薬を使って、どんな性質を持っているかどこかに書いてあるでしょうか?
生産される作物の産地や天候、品種によって使用する農薬の種類は様々です。もしかしたら、いくつかの農薬を複数組み合わせて使っている場合もあります。
それらの農薬の組み合わせや、対処法、そして調理法によって、その毒性を下げることもあれば、反対に悪化させることもあることは紛れもない事実です。
では、どうしたらいいのでしょうか?
という話になると思いますが、結論、何だか分からないものに対処法はありません。
その名前も性質もはっきりと分かるように表示していたら、方法はあるかもしれません。
しかし、実際にその農薬を扱った人にしか何を使ったのか分かりませんし、スーパーマーケットなどの販売所ではそれらが一緒に混ざって詳細が伝えきれなくなっています。
もし、たまたま、その農薬にあった対処法が出来ればラッキーですが、間違った対処をしていれば、毒性は悪化してしまうこともあります。
やはり、最初から農薬を使わない自然栽培や有機農業のものを選んでいくのがいいですね。
(参考:IOBドイツオーガニック専門家講座より)